今や英語に並ぶ人気の高い学びたいスキル「プログラミング」ですが、その中でも初心者向けと呼ばれている言語が「PHP言語」です。
「PHP言語ってどんな言語?」
「PHP言語って習うの難しいの?」
「PHP言語のことを詳しく知りたい」
初心者向けの言語と言われているけれど、実際未経験者から見ると、「難しそう」と感じてしまいますよね。
未経験者から見れば、プログラミング言語ってどれも得体の知れない未知なる言語という認識だと思います。
そんなあなたのために、プログラミング言語を初心者から学ぶのには最適なプログラミング言語である「PHP言語」について詳しく知りたいあなた向けの記事です。
PHP言語とは?から特徴やこの言語でできること。メリットやデメリットまで余すことなく解説しますので、未経験者がプログラミング言語を知るにはもってこいの内容ですよ。
[目次]
- PHP言語とは?
- PHP言語が使われているもの
- PHP言語の特徴について
- PHP言語が持つ4つのメリット
- PHP言語が抱える2つのデメリット
- PHPのフレームワークについて
- PHP言語でできるWebサイト機能
- PHP言語が初心者におススメな理由
- PHP言語を習得した先にある仕事とは?
- まとめ
PHP言語とは?
「PHP言語ってそもそも何なの?」
未経験者にとってプログラミング言語についてはあまり知らない方が多いでしょう。まず、『PHP言語』って何?から解説していきますね。
PHPとはラスマス・ラードフ氏によって1995年に開発されたオープンソースのサーバーサイドのスクリプト言語です。
スクリプト言語は英文に近い表記で可読性が高いことや、低水準言語(ハードウェアに近い言語)である機械語と比較すると、プログラミングをするうえで考えなければいけないポイントが少なく、より直観的に開発が行えるんですよ。
だから、初心者向けと言われる由縁にもなっています。
実行が比較的簡単にできる反面、処理速度が遅いということもあります。
PHP言語は動的なWebページを生成することができるプログラミング言語として全世界で親しまれており、HTMLに埋め込むことが出来ることから、主にWebシステム開発で使用される機会が多いです。
PHP言語が使われているもの
「PHP言語で作られたものってどんなものがあるの?」
実際にどんなことができるのか?というのは気になるところですよね。
Webサイト開発に向いているPHP言語は、私たちが普段何気に使っているサイトやアプリに使われていたりします。
そんなPHP言語で作られているサイトをまとめました。
「Facebook」
「Wikipedia」
「ぐるなび」
「ココナラ」
「schoo」
などがあります。
「schoo」は学習系動画配信サイト。「ぐるなび」はレストラン口コミサイトです。
大きなものはFacebookやWikipediaまでPHP言語は活躍しています。世界で利用されている言語でもあるということですね。
PHP言語の特徴について
それでは、PHP言語の特徴についてくわしく見ていきましょう。初心者向けの言語ではあるものの、大いに活躍している言語でもあります。
あなたがプログラミング言語を学習してやってみたいことを知るためには、まずその言語の特徴やメリット&デメリットなどを知る必要がありますよね。
要点を絞ってまとめると以下の通りになります。
- その1.動的なWebベージを作成できる。
- その2.テキストベースで開発ができる。
- その3.習得しやすい(初心者向けの言語)
以上3つの特徴があります。順にくわしく解説していきますね。
その1.動的なWebベージを作成できる。
PHP言語を使用することで、動的なページを作成できるのが第一の特徴です。
例えると、
お問合せフォームからメールを送信する。
ECサイトにてカート内の商品の点数・金額を計算する。
など、ユーザーの操作に応じた動作をページに実装することができます。
まさにWebサイト用の言語と言っても過言ではないでしょう。
その2.テキストベースで開発ができる。
PHPは、テキストベースで開発することができます。簡単なテキストエディタでPHPをプログラミングすることができ、テキストベースであるために手間がかかりません。デバッグ等も簡単に行うことができます。
その3.習得しやすい(初心者向けの言語)
PHP言語は、初心者向けの言語と言われる通り、習得しやすい言語です。良い意味で保守的な言語なので、ややこしい構文はありません。また、手続き的な流れでプログラミングできるところが初心者にはとっつきやすいのではないでしょうか。いくつか構文を覚えるだけで、プログラムらしいことができます。
PHP言語が持つ4つのメリット
次に、特徴とかぶる部分があるかと思いますがメリットについてです。
メリットは以下の通りになります。
- その1.比較的習得が簡単であること
- その2.情報量が多い(利用実績が多い)
- その3.多くのフレームワークを活用できる
- その4.転職、就職などの仕事面で有利に働く
以上4つのメリットがあります。順に簡単に解説していきますね。
その1.比較的習得が簡単であること
「プログラム言語って難しい」
そんなイメージがあるスキルでもありますよね。プログラミング言語を学ぶにはいくつか方法がありますが、未経験から始めるなら、比較的に難易度の低い言語から学ぶというのは十分ありな方法と言えるでしょう。
未経験者がプログラミングを学ぶ際に最も重要な難関は「挫折」です。
そんな「挫折」の理由は習得の難しさも理由の一つです。できるだけその挫折感なく学ぶには最適な言語と言えるでしょう。
その2.情報量が多い(利用実績が多い)
「学ぶ際の参考資料ってないの?」
プログラミング言語を学ぶ時に、参考書や資料などはたくさんあった方が学びやすいですよね。
わからないことがあった時に調べるにしても、調べるための情報はたくさんあった方が、解決策を見つけることが容易になります。
世界で利用されている言語の一つがPHP言語です。
その分利用率もピカイチなわけで、ノウハウや関連する情報も多く出回っているんですよ。
プログラミングを勉強していると、つまづくことが多くあります。PHP言語の関連情報は書籍も多くあり、インターネット上でも簡単に集まりますので、豊富な情報量を集められるのはPHP言語の大きなメリットとなるでしょう。
PHP言語が抱える2つのデメリット
「PHP言語を扱う際のデメリットって?」
メリットがあれば、当然デメリットもあります。気になるのはむしろこのデメリットなのかもしれません。
では、逆にPHP言語のデメリットはどんなことがあるのでしょうか。順に見ていきましょう。
デメリットは以下の通りです。
- その1.自由の高さが仇になることもある
- その2.Webアプリ・サービス以外のものはほぼ作れない
以上2つです。
PHPのフレームワークについて
PHP言語のメリットに、使えるフレームワークが充実しているということで徳利利用の多いものを例に3つあげました。
「フレームワークって?」
と思ったあなたに簡単に解説しておきます。
・フレームワークとは?
わかりやすく言うと、プログラムのシステム開発を効率化してくれる機能群のこと。
雛形を用意してくれるので、短いコードで機能やデザインを作成することが可能です。PHPのフレームワークは、「PHP」を使用したアプリケーションを開発するための土台、雛形となるソフトウェアの事です。
・「Laravel( ララベル )」
2011年に登場したPHPフレームワークです。PHPフレームワークの中で今人気急騰しています。
Laravelの特徴は簡単なアプリケーションを自動生成できるという点ですね。
たった数行のコードでTODOリストといったものも作成することができます。コード自体もわかりやすく、習得まで時間があまりかからないのも特徴の1つです。世界で1番人気のフレームワークと言われています。
・「Cake( ケイク )PHP」
2005年に登場したPHPフレームワークです。こちらも有名なフレームワークですね。Cake PHPはPHP開発者にとって誰でも素早く快適に開発ができるようにと生み出されたフレームワークです。
素早いだけあり、動作速度は上記のLaravelよりも若干ですが高速となっています。日本語に翻訳されたドキュメントが多いという点では日本人向けなフレームワークと言えるでしょう。
他にbake( ベイク )コマンドによるプログラム自動生成機能などのメリットがあります。
ちなみにbakeコマンドというのは、質問のようなものを答えることで、テーブルの一覧、追加や削除といったPHPプログラムが自動生成されます。Cake( ケーキ )をbake( ベイク )するのがCake PHPですね。
・CodeIgniter( コードイグナイター )
2006年に登場したフレームワークです。CodeIgniterはコーディング規約の制限が比較的緩い分、自由度が他のフレームワークに比べ高いのが特徴です。コードも簡単で、軽量なWEBアプリケーション開発に向いています。
PHP言語でできるWebサイト機能
PHP言語で実際にできるWebサイトの機能はどんなものがあるのでしょうか。例を3つ挙げてご紹介させて頂きます。
- お問合せフォームの作成機能
- 会員登録・ログイン機能
- ショッピングカート機能
お問合せフォームの作成機能
Webサイトを運用するにあたって、必要不可欠な機能が「お問合せフォーム」の機能です。
HTMLで画面上に表示されるお問合せフォームのパーツ(目に見える部分)を構成し、PHPでフォームが送信された際の処理や処理実行後に出力する結果などを表示する役割を持つという処理が可能になります。
会員登録・ログイン機能
特定会員のみ利用可能にする会員制のWebサイトを運営する際に必要となる機能です。会員情報を持つWebサイトにおいて会員登録・ログイン機能を作成することが出来ます。
PHP言語が初心者におススメな理由
プログラミング初心者にとってオススメな理由をいくつかご紹介します。
- その1.無償で利用できる
- その2.型を指定しなくても良い
- その3.需要が高くて転職しやすい
以上3つがおすすめする理由ですね。順にくわしく解説していきます。
その1.無償で利用できる
PHPは完全に無償で利用することができます。公式サイトには、マニュアルも完備されています。
バグの修正やメンテナンスも随時行われているので、初心者の方でも安心して利用できますね。
その2.型を指定しなくても良い
PHPでは変数を定義する際に型を指定しなくても良い仕様になっています。他の言語では変数を宣言する際には型を指定する必要があるのですが、これが初心者の方にとっては結構難しいところであったりします。
例えば、文字として「100」を利用していたとします。これを文字として持つのではなく「数値」として保持したいとする場合には、他の言語だと型を数値型として再定義する必要があります。しかしPHPではこれを暗黙的に変換してくれるのです。
とても便利な機能ですが、頼り切ってしまうと時として意図しない型での扱いになってしまうこともあります。自分の中ではこの変数がなにを表しているのかを把握しておくことが大切です。
その3.需要が高くて転職しやすい
これはPHPのメリットでもありますね。PHPは需要が高く非常に人気のある言語のためそれに比例して仕事も多いです。プログラマーが不足しているこの業界では「PHPがある程度できる人」というのは、それだけで雇ってくれる企業が意外と多くあります。
仕事に関しては次の章で詳しく解説していきたいと思います。
PHP言語を習得した先にある仕事とは?
目指せPHPプログラマー
Webアプリケーションやサーバーサイドの開発で活躍する技術者のことをPHPプログラマーと言います。PHPでのプログラミングに加え、サーバやネットワークなどのITスキルが求められる職業です。
Web開発で需要のある職種である
PHPプログラマーの主な仕事内容といえばWeb開発が主となっています。新規サービスローンチに伴う開発や、改善のための修正対応やリプレイス、機能追加などの案件もあり求人数が多いです。
ECサイトからゲームサイトまで幅広い仕事に携わることができます。
最近では、BtoCに限らずBtoBのクラウドサービスなど、さまざまなアプリケーション開発でPHPの需要が高いのも求人数が多い理由です。
Wordpressが人気を後押ししていること
PHPプログラマーの人気を後押ししている一つにWordPressがあります。
WordPressはオウンドメディアやコンテンツマーケティングでよく利用されるCMSです。初心者でもレンタルサーバーに設置して利用することができ、ブログなんかにもよく利用されています。
カスタマイズも自在であるという点から国内でも広く普及しています。WordPressにはPHPが使用されているため、PHPができればWordPressのカスタマイズを自由に手がけることが可能になります。
個人をはじめ、企業でも自社のWebサイトとして使われていることが多いWordPressのカスタマイズができれば、独立にも就職にも有利といえるでしょう。